田中将大が9月4日に投球練習を再開!? ヤンキース監督がエースの復帰を願う
9月中旬のメジャー復帰プランが白紙に戻った田中
右肘靭帯部分断裂のリハビリ中に右腕の張りを訴え、投球練習を一時中断しているヤンキースの田中将大投手に対し、プレーオフ進出に執念を燃やすジョー・ジラルディ監督が9月4日にブルペンでの投球練習を再開させたい意向を示した。地元ニューヨーク・デイリーニューズが報じている。
田中は28日に初めてシミュレーテッド・ゲームと呼ばれる実戦形式の投球練習に登板し、49球を投げたが、翌29日に右腕全体の張りを訴えた。本人は通訳を介して「少し慎重になりたい」とし、遠征中のチームを離れ、ニューヨークに戻ることになった。順調ならば、9月中旬ころにメジャー復帰の予定だったが、これでエースの復帰プランは白紙に戻った。
指揮官によると、ヤンキースタジアムで腕力を強化するトレーニングを行うことになるという。また、「彼はあと5、6日もすればキャッチボールを行うことになる。我々の望みは彼が木曜日にマウンドに上ることだ」と語っており、9月4日(日本時間5日)にブルペンでの投球練習を再開するプランを明かしている。
ヤンキースは30日のブルージェイズ戦で0-2で敗戦。マイケル・ピネダ投手が6回を投げ、2失点と力投を見せたが、打線はわずかに1安打と見殺しに。ワイルドカード争いでも一歩後退した。
「もしも(痛みや張りが)再発しなければ、彼の復帰は間に合うと思う。もしも再発するようならば、大きな懸案事項になる」
ジラルディ監督はそう説明している。リハビリの過程で再び違和感や痛みが出た場合は、肘の靭帯を再建するトミー・ジョン手術の実施が現実味を帯びてくる。その場合は全治1年から1年半となる見通しだ。慎重なリハビリを進めてきた田中だが、まだまだ乗り越えるべきハードルは多い。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count