元DeNA久保康友、次回先発は2日プエブラ戦 「残りも全部勝ってプレーオフへ」
ドタバタ劇で監督交代したチームは南地区6位に浮上
メキシカンリーグのブラボス・デ・レオンでプレーする元DeNAの久保康友投手。前回先発した25日(日本時間26日)の敵地ペリコス・デ・プエブラ戦では、5回8安打5失点ながら今季7勝目を挙げたが、次回先発は8月1日(同2日)に行われる本拠地プエブラ戦に決まった。
前回登板では、シーズン途中にレオンからプエブラに移籍したDeNA時代のチームメート、ギジェルモ・モスコーソ投手との投げ合いとなった。メキシコは現在雨季で、前々日、前日の試合が雨天中止となり、ダブルヘッダーとなった第1試合。互いに守備に足を引っ張られる中、6回7失点のモスコーソに対し、久保も3回まで毎回失点を許したが、雲行きが怪しくなってきた4、5回は投球のテンポを早め、追加点を許さなかった。
「お互い不運な打球が続いたが、野球ってこんなもの。これが野球の面白さ。できることなら打席にも立って勝負したかった。まあ、これは冗談ですが、いい投球をしても運がなければ勝てないし、その逆もある。だからアウトになる確率が高い打ち取り方を選び、それを練習するしかない」
プエブラは標高約2200メートルの高地で、久保は現地入りした22日(同23日)から頭痛などの軽い高山病の症状を訴えていたが、水分を大目に摂るなどの対策を講じて登板。珍しく制球に苦しみながらも、23日(同24日)に指揮官に就任したリベラ監督に初白星を届けた。レオンはダブルヘッダー2試合目も勝利し、南地区6位に浮上。現地27日終了現在、37勝53敗で南地区6位をキープしている。
チームは成績不振を理由にアギレラ前監督を解任。昨季まで指揮を執ったリベラ監督が後任として“復帰”したが、久保は監督交代劇を知人のメールで知った。ドタバタ劇が続く中での勝利だったが、「どんな形にしろ、新監督に初勝利を届けることができてよかった。残りの(登板する)試合も全部勝って、(4位以内に権利がある)プレーオフ進出に望みをつなげたいと思います」と前を向く。
次回登板では、再びモスコーソとの元DeNA対決となる可能性が高く、制球力のある2人の投球に、スタンドも盛り上がりそうだ。
(福岡吉央 / Yoshiteru Fukuoka)