連敗3で止めてハムに0.5差、ホークス工藤監督「この勝ちは薬になる」
勝利決定づける主将の3ランに工藤監督「さすが4番の仕事」
11日、ソフトバンクは8-5で西武を下し、連敗を3で止めた。約1か月ぶりの先発となった攝津正が5回3失点で2勝目。打撃陣も2回の高谷裕亮の先制打を皮切りに、序盤に効率よく得点を重ね、6回の内川聖一の3ランで試合を決定づけた。工藤監督も4番の3ランを「あれが一番大きかった」と振り返る。
「迷っていては逆方向へのホームランにはならない。(4回の)タイムリーといい、ホームランといい、点がほしいところで打ってくれた。さすが4番の仕事と言っていい」
先発の攝津についても「初回のピンチ(1死一、三塁)をきっちり抑えて、3回までゼロでいってくれた。その間に先制できたことでベンチのムードもイケイケになった」と、ベテランらしい粘りで序盤を乗り切ったことを称えた。
その攝津を5回で交代させたことについては「今日はつないで勝ちたかった。ランナーがいる状よりは、回の先頭からの方がいいと考えて思い切って代えた」と説明。絶好調の西武打線に3本の本塁打を許したものの、最後はサファテが41セーブ目を記録する展開に持ち込んだ。
ようやく連敗を止めた勝利に「この勝ちは薬になると思っている」と工藤監督。
「終わってみると明日もゲームがあった方がよかったなと思うけど(笑)。まあ、明日は体の手入れをしっかりとやって、また今日のような雰囲気で戦うことが大事。ボクたち首脳陣も、選手みんなの集中力を少しでも高められるようにやっていきたい」
日本ハムが楽天に敗れたことでゲーム差は再び「0.5」となったが、2日後からはその楽天が相手となる。日本ハムと同じ目に合わないように心してかかりたい。
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藤浦一都●文 text by Kazuto Fujiura