前田健太、イチローに先制ホーム許す 6回8安打3失点で15勝目はお預け

4回にイチローの中前打をきっかけに2失点

 今季15勝目を目指すドジャース前田健太投手は11日(日本時間12日)、敵地でのマーリンズ戦に先発し、6回を投げて8安打3奪三振1四球で3失点(自責2)だった。0-3の場面で降板し、15勝目はお預けとなった。また、マーリンズのイチロー外野手との2度目の対戦は、2打席目に中前打→先制ホームを踏まれ、イチローに軍配が上がった。

 初回は先頭ゴードンに、いきなり初球をセンター前に運ばれた。無死一塁で迎えたのはイチロー。初球外角ツーシームで投ゴロ併殺に打ち取り、次打者も2球で中飛に仕留め、わずか4球で3死を奪った。2回、3回も3者凡退。速球とカーブ、スライダーなどの変化球を織り交ぜたピッチングで、淡々とアウトを重ねた。

 4回1死まで9者連続凡退としたが、ここでイチローにやられた。0-0で迎えた4回1死走者なしの場面。カウント2-2から5球目スライダーをセンター前安打とされた。この1打から始まる3連打と右犠飛で2失点。なおも2死一塁から2本の内野安打で満塁とピンチが続いたが、最後はエチャバリアをレフトフライに仕留めて追加点を許さなかった。

 5回は2死からイチローと対戦。2ストライクから3球目を強振され、あわや本塁打かという大飛球となったがライトフライに打ち取った。6回は先頭プラドに左前打を許すと、続くイエリッチの右前打に味方野手の2失策が絡んで1失点。なおも得点圏に走者を置いたが、後続を打ち取って切り抜けた。

 6回を投げ終えたところで93球(63ストライク)で降板。3点リードを許したままでマウンドを下り、球団1年目新人としては最多となる15勝目には届かなかった。

 また、イチローと初対決した4月28日(同29日)は3打数無安打に抑え、前田が勝負を制したが、この日は4回にイチローの安打をきっかけに先制され、大先輩に屈する形になった。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY