日ハム栗山監督、大谷の走塁を“絶賛” 「褒めてないよ!」も…「いいことだなぁ」
併殺阻止した二塁への走塁に「きちんと出来ることが、2つやれることの信頼感になる」
日本ハムの栗山英樹監督が18日、走者・大谷翔平を“絶賛”した。
二刀流へ辛口を貫く指揮官が珍しく賛辞したのは、決勝タイムリーを放った直後の3回1死一、二塁だ。4番・中田の打球は三塁へ高く弾むゴロ。一塁走者の大谷は全力疾走し、素早くスライディング。三塁・細谷の送球よりも早く二塁ベースに到達した。記録は細谷の野選。得点にはつながらなかったものの、満塁にチャンスを広げた。
試合後の栗山監督は決勝打については「大きかったね。先にいくのは大きい」と淡々だったが、初回の併殺打と3回に見せた走塁を絶賛した。
「打つ、打たないよりも、ああいうことをきちんと出来ることが、2つやれることの信頼感になる。(3回は一塁から)全力で走っているからセーフになるわけで。普通ならゲッツーで終わっているよね? ああいうふうにチャンスを広げていくのが素晴らしいことだと思う。まぁ、あそこに関しては褒めているわけではないけど…褒めてるわけじゃないよ! いいことだなぁと」
大谷は走者として7盗塁。盗塁死は2つだけで、盗塁成功率77.8%を誇る。7月26日の西武戦(西武プリンスドーム)では右翼右側へのライナー性の打球で二塁・浅村が本塁への中継に入ったのを見て、二塁ベースへ。右前適時二塁打とするなど打球判断も抜群だ。
もし、二刀流・大谷が野手専念していたら…。トリプルスリーどころか、40本塁打40盗塁を達成できる逸材だったかもしれない。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count