前阪神・呉昇桓が快投で18セーブ目 カージナルス新人では歴代2位の記録に
ワイルドカード圏内へ1ゲーム差、「ザ・ファイナル・ボス」がキーマンに
前阪神のカージナルス・呉昇桓投手が18日(日本時間19日)、敵地でのジャイアンツ戦で1回無安打1奪三振と完璧な投球を見せ、今季18セーブ目を挙げた。3-0での勝利に貢献。カージナルスはワイルドカード圏内まで1ゲーム差につけている。
呉昇桓は3点リードの9回に3番手で登板。先頭のベルトをスライダーで空振り三振に仕留めると、ヌネスもスライダーでニゴロ。最後はパニクをフルカウントから92マイル(約148キロ)の直球で右飛に打ち取り、締めくくった。
股関節痛から8日ぶりの復帰登板となった前日は1点ビハインドの8回に登板し、3者凡退の好投を見せると、9回に味方が逆転。9回も無失点に抑えて5勝目を挙げていた。ワイルドカード進出争いのライバルを相手に2夜連続で好投し、プレーオフ進出争いを繰り広げるチームを牽引している。
MLB公式サイトでは、この試合を伝える記事の中で「ザ・ファイナル・ボス」と題したコーナーを設け、呉昇桓の仕事ぶりを伝えている。
「カージナルスの守護神オ・スンファンは今月初の連投となった。怪我の影響を見せることなく、9回を3人で締めた。18セーブは目を挙げ、新人としてはカージナルス史上2番目に多いセーブ数となった」
ルーキーながら、すでにワールドシリーズ制覇11度を誇る常勝球団で欠かせない戦力となっている右腕。6年連続でのプレーオフ進出へ、キーマンの一人となりそうだ。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count