阪神、巨人に“甲子園初勝利” 高山は13度目猛打賞、長嶋氏の最多記録に「1」
今季11試合目で初勝利、猛打賞で新人2位タイの高山は“ミスター超え”「達成したい」
若虎の活躍で金本阪神が“甲子園初勝利”を挙げた。阪神・岩貞祐太投手が19日の巨人戦(甲子園)に先発し、8回5安打1失点で8勝目。チームは今季11試合目にして本拠地で巨人相手に初勝利(1勝9敗1分)を手にした。
待ちに待った六甲おろしが球場に響き渡った。伝統の一戦で勝利を収めた金本監督は「やっとですね。ちょっと長かったですが、(ファンは)スカッとしてくれましたかね?」と胸をなで下ろした。
先制点はドラフト1位ルーキー高山の一振り。初回2死走者なしから、バックスクリーンに飛び込む7号ソロを放った。追加点は2回。1死一、二塁でルーキー・板山が中前打を放つと、2死二、三塁から北條が中前2点適時打を放ち、試合を決めた。
高山はこの日3安打を放ち、新人猛打賞記録は2010年に巨人・長野がマークした新人2位タイの13回とした。新人の最多猛打賞は1958年の巨人・長嶋が記録した14回。新人離れした活躍を見せる高山は「できるなら達成したい」と、“ミスター超え”を視野に入れた。
投げては岩貞が8回1失点の好投を見せ8勝目。プロ3年目にして初の規定投球回に到達した。指揮官も「序盤もすごく安心して見られました。2回ぐらいピンチがあったが、でも抑えてくれると信じていました」と評価した。今シーズンは4年ぶりのBクラスが確定しているが、来季に向け希望の光が見えた試合展開だったに違いない。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count