ロッテ岡田、“サイン見逃し”で先制打「あれで二ゴロ併殺なら大変なことに」
清田の頭部死球に発奮、貴重な一打で勝利導く
ロッテの岡田幸文外野手が21日の楽天戦で待てのサインを“見逃し”、貴重な先制タイムリーを放った。
6回1死二塁の場面で1番・清田が美馬から頭部死球を受けるアクシデント。今月8日の西武戦で郭から左側頭部に死球を受け、「脳振とう」で登録抹消されていた。そのダメージも癒えない中での再度の死球。幸い千葉市内の病院で検査を受けた結果、打撲で今後の出場については様子を見ることになったが、直後に打席に立った岡田は心中穏やかとはいかなかった。
危険球退場となった美馬に代わって急遽、左腕金刃が登板。対する岡田はカウント3-1から速球を狙い打って中前へ先制タイムリーを放った。しかし試合後、「普段とは違う気持ちが入っていた。あとで考えたらサイン見落としで、いけないこと」と反省の弁を口にした。
その打席では変化球が2球続いており、速球を確信していた。「あれで二塁ゴロ併殺なら大変なことになっていた」と首をすくめたが、燃える思いがバットを振らせてしまったようだ。
選手会長は「サインはサイン。1試合、1試合必死でやります。熱く冷静に」とベテランらしく締めくくっていた。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count