岩隈がメジャー自己最多タイの14勝目 6回途中3失点の粘りの投球で昨年に並ぶ
早くも昨年の勝ち星に並んだ岩隈
マリナーズの岩隈久志投手は5日(日本時間6日)、敵地でのレンジャーズ戦に登板し、5回1/3を3失点でメジャー自己最多タイの14勝目(6敗)を挙げた。7安打を浴びるなど苦しんだが、要所を締める粘りの投球。味方の大量援護にも助けられた。今季は右手中指の負傷で開幕から1ヶ月離脱したが、早くも昨年の勝ち星に並んだ。
岩隈は初回、味方の2つのファインプレーに助けられた。先頭のマーティンの鋭いライナーは、ライトのチャベスがダイビングキャッチ。さらに、2死からテリスのセンターへのライナーは、頭上を越されそうになったジャクソンが飛びついて捕球した。
直後の2回の攻撃では、打線も援護。先頭のシーガーが死球を選ぶと、続くモラレスがライトへ2ラン。味方が攻守両面で序盤から岩隈をもり立てた。
2回の岩隈は1死からルアにあわや顔面直撃という強烈なピッチャー返しを打たれたが、顔の目の前でキャッチ。その後、2死からヒットを打たれながら無失点に抑えた。
3回はチャレンジで判定が覆る場面もあり3者凡退。しかし、4回にこの試合初めてのピンチを迎える。内野安打と今季14個目の四球で2死1、2塁とされると、オドルにセンターへのタイムリーを許して1点を失った。
しかし、マリナーズ打線は5回にズニーノのソロ、ミラーの2ランで3点を追加。すかさず点差を広げ、岩隈を力強く援護した。
岩隈はその裏に3連打で無死満塁とされ、アンドラスの二ゴロ併殺の間に1失点。続くテリスは二ゴロに仕留め、大きなピンチを最少失点で切り抜けた。
直後の攻撃でさらに2点の援護をもらった岩隈は、6回も先頭のベルトレに右前打を許す。続くルアは三ゴロに仕留めたが、ここでマクレンドン監督が出てきて降板となった。その後、マウアーが2ランを浴び、3失点目がついた。
岩隈は84球を投げてストライクは61球。防御率は2・97となった。
マリナーズはリリーフ陣がリードを守り切り、7-5で勝利。岩隈に早くも昨年と並ぶ14勝目が付いた。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count