ジーターの引退式に「神様」が登場 ジョーダン氏「彼は完璧なチャンピオン」
ジョーダン氏が最高の賛辞、松井氏も出席し、NASAも協力!?
ニューヨーク市長公認の「デレク・ジーター・デー」と銘打たれた一日。7日(日本時間8日)にニューヨークで行われたヤンキース-ロイヤルズの試合前には、今季限りで引退を表明しているヤンキースの主将ジーターの引退セレモニーが盛大に行われた。
ジョー・トーリ元監督やホーヘイ・ポサダ氏、マリアノ・リベラ氏、ポール・オニール氏ら豪華な顔ぶれがそろう中、2009年まで7年間チームメートだった松井秀喜氏も駆けつけた。
さらに、特別ゲストとして元NBAのスーパースターで、「バスケットボールの神様」と称されることもあるマイケル・ジョーダン氏が登場すると、場内のボルテージは最高潮に。
同氏はかつて、マイナーリーガーとして大リーグに挑戦した際、当時メジャーデビュー前だったジーターと教育リーグで初めて対面。その際にジーターの人柄に感銘を受けたそうで、「彼は完璧なチャンピオン。誰に対してもリスペクトを欠かさないから味方だけでなく敵からも愛されている。プロアスリートが見本とすべき存在だ」と最高の賛辞を送った。
ジーター「最高の仕事をしていると思っている」
また、NBAシャーロット・ホーネッツの筆頭オーナーを務める同氏は、ジーターが将来的に球団経営に携わる希望を持っていることについて「常にベストを尽くす彼なら、どんな分野でも成功できるだろう」と太鼓判を押した。
球場の大型スクリーンでは米航空宇宙局(NASA)の協力により、宇宙ステーションから宇宙飛行士がジーターに敬意をあらわすために帽子のツバに手をあてる仕草をする映像が流され、会場を盛り上げた。
セレモニーの最後に、ジーターはファンに向けて「個人的には世界で最高の仕事をしていると思っている。ヤンキースの正遊撃手は世界で一人しかいないから。今までファンの皆さんに楽しんでもらえるようにプレーしてきた。ファンのためにプレーすることを心から愛していた」とスピーチすると、48110人の満員の球場が大歓声に包まれた。
バスケットボールの「神様」と大リーグの「チャンピオン」がそろうサプライズで大盛況だった試合前とは対照的に、ヤンキースは4安打で零封負け。ジーターは1安打を放って面目を保ったが、ふがいない試合内容に多くのファンが終了を待たずに席を立った。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count