イチロー残留を全力で後押し!「マーリンズはイチローのことが大好き」
今季最終打席を前に実況アナが猛プッシュ「来季帰ってくる可能性は非常に高い」
マーリンズのイチロー外野手が2日(日本時間3日)、敵地でのナショナルズ戦で5回に代打出場し、ライト前ヒットで2016年を締めくくった。今季最終打席で快音を響かせた背番号51に対して、地元テレビ局の実況は「素晴らしい形で2016年を締めくくった」と称賛。「マーリンズはイチローのことが大好き」と相思相愛ぶりも語り、来季残留も既定路線だと説明した。チームは7-10で敗れ、借金3でシーズンを終えた。
イチローは2-5で迎えた5回先頭に先発ニコリーノの代打として出場した。マイアミで中継しているテレビ局「FOXスポーツ・フロリダ」の実況は、イチローの去就問題を切り出した。
「マーリンズは来年のイチローの契約オプションを保持しています。イチローは現役続行を希望しています。マーリンズもイチローのことが大好きなので、来季イチローが帰ってくる可能性は非常に高いと言えそうですね」
50歳まで現役続行を熱望するイチローとマーリンズの相思相愛ぶりに触れると、解説を務めたメジャー通算162勝のマーリンズOB、アル・ライター氏は「イチローは40歳を過ぎていますが、とても巧みにこなせることは、いまだに数多い。基本がしっかりとしているんですね。シーズン最終戦の今日もそうですね」と、うなるように語った。
そして、この日20勝目を挙げたナショナルズの先発シャーザーを相手に、カウント2-2から5球目95マイル(約153キロ)速球をライト前ヒット。実況が「メジャー3000本安打を達成した2016年シーズンに素晴らしい形で締めくくりました」と伝えると、ライター氏も「これはスイートですね。ファンは長年にわたり、この男を(活躍を)目に焼き付けてきました。(今季)95安打です」と、シーズンを締めくくる安打に脱帽した。
これがメジャー通算3030本安打となったが、実況は「歴代25位です。イチローは24位のロッド・カルーまで23本としています。来年の標的になりますね」と説明。来季43歳でメジャー17年目のシーズンを迎えるレジェンドは、今度は歴代24位という新たな金字塔を目指すことになる。イチロー自身はもちろんだが、まだまだ周囲もイチロー引退に向けての準備はできていないようだ。
【了】
フルカウント編集部●文 text by Full-Count