西武・辻新監督が就任会見 持論展開「球際は選手それぞれ“気持ち”と思う」
2年契約で就任、「やるからには優勝目指して精一杯頑張ろうと思う」
西武は3日、黄金期を支えた球団OBであり、今季中日の作戦兼守備コーチを務めた辻発彦氏の来季監督就任を発表し、埼玉県所沢市内の球団事務所で記者会見を行った。その席で辻新監督は、「野球人・辻がどこまでできるのか楽しみでもあります。やるからには、優勝目指して精一杯頑張ろうと思う」と意気込みを語った。
また、自身の経験も踏まえ、「僕としては、“選手を見てあげる”というのが一番大事だと思います。選手にとっては、監督やコーチから“見られている”ということが嬉しいし、期待されていると思って頑張れる。なので、コーチには、選手のちょっとした変化を見て、『あ、足の動きがちょっとおかしい。どこかケガをしているのかな?』などが分かるぐらい、常に選手を見ることに力を注いでほしいという話をしたいなと思っています」と言及。コーチ選手間、コーチ監督間のコミュニケーションを最重要視していきたいという考えを力説した。
新監督の人選として球団側が『適任』としてきた、「球際に強く、1点差で勝てる監督」という点については、「球際は、選手それぞれ“気持ち”だと思っています。守備に関していえば『必ず捕るんだ』『アウトにするんだ』、打撃では『どんな球でも食らいついていくんだ』っていう、選手1人1人の気持ち次第によってだいぶ変わってくる。練習で出来ないものは試合ではできない。実のある練習の中から実力をつけていってもらいたい」と持論を展開した。
鈴木葉留彦球団本部長は「これまで自分で作戦面のこともやってきたこともある。ゲームを作ってくれるということは、『球際に強い』、『何とか凌いで、1点差で勝ってくれる』という試合が増えるはず。そうすれば、自ずと上に行けるはず」と来季への期待を口にした。契約は2年、背番号は『85』となる。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count