ロッテ伊東監督、CSへ清田&岡田の1・2番コンビに手応え「この形でいける」
清田は頭部死球を受けた美馬から2本の二塁打、ナバーロも活躍「頭から使える」
ソフトバンクとのCSファーストステージへ、ロッテ伊東監督が課題の打線に手応えを感じ始めた。4日の楽天戦(QVCマリン)、相手先発・美馬から初回に先頭清田の右中間二塁打を皮切りに、角中、福浦のタイムリーで先制。4回にも鈴木の右中間二塁打で3点目を奪うと、7回には2死一塁で岡田がタイムリースリーベースを放ち、4-2で勝利した。
何より、指揮官は9月21日の楽天戦で美馬から頭部に死球を受けた清田が、3回にも147キロの速球を左翼線に引っ張って連続二塁打としたことを高く評価。「本人にとっても、今後につながるヒット。清田にメドが立てば、この形でいける」。レギュラーシーズンではやられっぱなしだったソフトバンクに対し、清田、岡田の1・2番コンビで先制パンチする形を頭に大きく描いている。
打撃、守備の両面で集中力を欠いたことや、怠慢プレーも目立ち、CSの起用にも悩んでいたナバーロも、7回に先頭・銀次の中前へ抜けようかという打球を逆シングルで捕球して、振り向きざまスナップスローで刺した。この美技に伊東監督は「今日みたいな守備をしてくれたら、ピッチャーも安心して投げられる。最後ぐらいスカッと貢献してほしい。今日の感じなら頭から使える。6、7番に置いておいたら、一発もあるし、気持ちが乗ってきたら、外国人は怖い。それを期待したい」と話した。
ロッテは2年連続6回目のプレーオフだが、過去5回はファーストステージで1度も負けていない。この日で貯金3となり、シーズンの勝ち越しも確定した。5日は台風の影響でシーズン最終戦が危ぶまれるが、試合前は「カッパ着てもやるよ」と笑わせた伊東監督。「何となく(形が)見えてきた」。実戦を戦いながらCSに備えられる現状を大きな武器にしている。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count