メジャーの「本当の戦い」は10月から? 日米におけるプレーオフの違い
地区優勝後に多くの選手が口にする「本当の戦いはこれから」
“This is why you play ? to get an opportunity to play in the playoffs.”
「プレーする理由は ― プレーオフに出場する機会を得るためだ」
これは長年、ニューヨーク・ヤンキースを支えたデレク・ジーターが残した有名な台詞の一つである。この言葉からも理解できるように、プレーオフに出場することは選手にとって非常に大きな意味を持つ。
プレーオフは米国ではポストシーズンとも呼ばれ、直訳が難しいが、「後のシーズン」ということで戦いはまだ続いていることが連想される。
メジャーリーグのプレーオフ出場への道、そして2012年から再編成されたプレーオフの戦いは非常にうまくできている。ワイルドカード枠を2チームに増やすことで出場する両チームは一発勝負に全力を注ぐ必要があるため、次に対戦するリーグ最高勝率を勝ち取ったチームにとっては有利な条件でプレーオフの戦いを開始することができる。シーズン終盤まで消化試合が少なく、注目の集まる試合が9月の終わりにも続いていく。
メジャーリーグでも、地区優勝をすればシャンパンファイトを行うが、選手の多くが「本当の戦いはこれからだ」と口にして、次なる戦いを頭に入れている。最近は日本でもリーグ優勝が決定した直後に選手、監督、関係者から同じような言葉が出るようになった。