ダルビッシュ自己ワースト4被弾5失点で黒星 レンジャーズ2連敗で窮地

まさかの5回5失点で降板、被安打5のうち4本が本塁打

 7日(日本時間8日)に行われたア・リーグ地区シリーズ第2戦で、レンジャーズのダルビッシュ有投手がまさかの5回KOを喰らった。本拠地でのブルージェイズ戦に先発し、4被弾を含む5回5安打4奪三振1死球5失点(自責5)。チームは3-5で敗れた。前日の第1戦でエース左腕ハメルズが打ち込まれて1-10と大敗したレンジャーズは、“ダブルエース”で2連敗。早くも窮地に追い込まれた。

 チームは必勝態勢で臨んだ第2戦。ダルビッシュは初回からいきなり97マイル(約156キロ)をマークするなど3者凡退でスタートを切った。だが、2回に先頭バティスタに四球を与えると、1死からトロウィツキーに3球目内角96マイル(約154キロ)速球を左中間席に運ばれ、2点を先制される。

 3回、4回と走者を背負いながらも無失点。味方打線も4回裏につながり、1点を返すことに成功した。

 だが、直後の5回に悪夢は待っていた。先頭ピラーに内角高めのボール球を左翼ポール際に入るソロ弾を浴びると、1死からカレラに右中間へソロ弾、2死からはエンカーナシオンに左翼席ギリギリに入るソロ弾と、まさかの1イニング3被弾。3本目の本塁打が左翼フェンスの向こうへ消えると、マウンド上のダルビッシュは思わず天を仰いだ。

 5回を投げ終え、1-5としたところで84球(52ストライク)で降板。プレーオフでの先発は、2012年ワイルドカードゲーム以来となる2度目だったが、前回に続き、今回も黒星を喫してしまった。

 6回からは2番手として元ヤクルト守護神のバーネットがマウンドに上がり、2回を1安打無失点に抑える好救援をした。

 レンジャーズ打線は、ブルージェイズ投手陣から2桁安打しながらも、好機での一打が出ず。8回に何とか2点を追加したが、追い上げきれなかった。

 本拠地開催という地の利を生かし、さらに“ダブルエース”と呼ばれる左腕ハメルズと右腕ダルビッシュで連勝したかったレンジャーズだが、まさかの2連敗。徳俵に足を掛けた状態で、敵地へ向かうことになった。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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