ダルビッシュ、まさかの4被弾KOに指揮官「要約すると4失投が響いた」

“ダブルエース”が崩れる誤算、レンジャーズは背水の陣で敵地へ

 7日(日本時間8日)に行われたア・リーグ地区シリーズ第2戦は、レンジャーズがブルージェイズに3-5で敗れ、王手を掛けられた。前日に大崩れしたハメルズに続き、この日はダルビッシュ有投手が5回を5安打5失点で黒星。“ダブルエース”での連勝を想定していたが、まさかの2連敗を喫してしまった。レンジャーズのバニスター監督は、自己ワースト&プレーオフでは史上8人目の1試合4被弾というパフォーマンスだった右腕について「要約すると4失投が響いた」と悔やんだ。地元紙「フォートワース・スターテレグラム」電子版が伝えている。

 初回は力強い投球で3者凡退に抑えたダルビッシュだが、2回にトロウィツキーに先制2ランを浴びると、5回にはピラー、カレラ、エンカーナシオンの3人にソロ弾3発。4発で5失点を記録し、5回を終えて降板した。記事によるとダルビッシュは「相手が速球を待っているところで甘く入ってしまった。相手がうまかった」と脱帽したが、バニスター監督は「要約すると4失投が響いた」。5回先頭ピラーの一発は、ストライクゾーンから大きく外れた高い内角球だったが、それも気に留めない様子だったという。

 ダルビッシュ自身は、ボールが高めに浮いたように見えたことについて「いつも見ていれば分かると思うけど、自分は常に低めで勝負する投手ではない。(中略)ここ(メジャー)では高めの球が有効な時がある。疲れて、球が高くなったわけではない」と通訳を介して、意図的に高めの球を投げていたと話したという。

 この日の黒星で、ダルビッシュのプレーオフ通算成績は、2戦で先発し、0勝2敗、防御率5.40という成績になった。3勝勝ち抜けの地区リーグで王手をかけられてしまったが、もし第5戦までもつれて再び先発するチャンスが訪れたら、その時こそ3度目の正直で圧倒的な投球でチームを勝利に導きたい。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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