大谷翔平、CSファイナルS初戦で「投手専念」へ ハム栗山監督が示唆
指揮官「まずは投球に集中してもらうことが重要」
日本ハムの栗山英樹監督が11日、12日のクライマックスシリーズ・ファイナル第1戦(札幌ドーム)で先発する大谷翔平投手を投手専念にさせる意向を示した。この日の前日練習中に、「まずは投球に集中してもらうことが重要」と話した。
今季の投手成績は21試合登板、10勝4敗、防御率1.86。投手に専念した14試合は3勝4敗、防御率2.83。一方、リアル二刀流で出場した試合は7戦7勝、防御率0.33。7勝のうち2勝は対ソフトバンク戦で、計16イニングで1失点のみ(自責はなし)に抑えている。打撃でも打率.381(21-8)、1本塁打、4打点と、高いパフォーマンスを見せてきた。
それでも投手に専念したレギュラーシーズン最後登板、9月28日の西武戦(西武プリンスドーム)は1安打完封勝利。今季自身最多15三振を奪い、3年連続2桁10勝目でチームを4年ぶり7度目のリーグVへ導いた。栗山監督は優勝投手となった圧巻の投球を高く評価している。
「(最終登板は)本当によく投げていた。(起用法は)今から考えるが、まずは第1戦で大事な先発投手をやる。まずは投げることを一生懸命やってもらいたい。期待もクソもない。とにかく勝とうぜ翔平と。勝つことだけを信じている」
6戦4勝制の短期決戦(日本ハムに1勝のアドバンテージ)。大谷が勝ち星をもたらせば、チームは4年ぶり日本シリーズが大きく見えてくる。昨季まで日本一連覇中のホークスにどのような投球を見せるのか注目だ。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count