将来性重視から方針転換も? どうなるV逸ホークスのドラフト戦略

投手に逸材が揃う今年のドラフト、ホークスの戦略は?

 今年も多くのプロ野球ファンが胸を躍らせる季節がやってきた。10月20日、都内のホテルで「プロ野球ドラフト会議 supported by リボビタンD」が行われる。前途有望な若い選手たちは、果たしてどこの球団の門を叩くのか。ファンは、贔屓の球団が意中の選手を獲得出来るのか、楽しみにしていることだろう。

 今年の目玉は何と言っても、創価大の田中正義。最速156キロを誇るアマナンバー1投手で、既にロッテが1位指名を公言するなど、複数球団の競合が確実視されている。最速153キロの桜美林大の佐々木千隼をはじめ、明大・柳裕也、作新学院・今井達也、履正社・寺島成輝、横浜・藤平尚真なども1位指名が有力だ。

 特に、投手に逸材が揃う今回のドラフト。1位を公表しているのはロッテのみで、各球団は他球団の動向をうかがい、シミュレーションを繰り返して戦略を練っていることだろう。競合覚悟か、有力選手の単独指名が可能なのか。ドラフト当日まで、各球団の腹のさぐり合いは続きそうである。

 それは先の日本ハムとのCSに敗れ、3年連続日本一を逃したソフトバンクとて同じ。例年、指名選手を公表することなく、ドラフト当日まで他球団の動向を見極め、1位指名を決めていく戦略を取ってきた。現に、14年のドラフトでは早大の有原航平(日本ハム)や済美の安楽智大(楽天)らが人気を集める中、盛岡大付・松本裕樹の一本釣りに成功した。

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