前田健太、第5戦の先発確定! カーショー登板の可能性を指揮官が否定
大一番を右腕に託すロバーツ監督「私はケンタに全幅の信頼を寄せている」
ドジャースのデーブ・ロバーツ監督が19日(日本時間20日)、カブスとのリーグ優勝決定シリーズ第5戦で前田健太投手を先発させる方針を改めて明言した。地元紙「ロサンゼルス・タイムス」電子版ほか複数メディアが報じている。
2勝1敗で臨む19日(同20日)の第4戦には、ルーキー左腕フリオ・ウリナスが先発。これまでロバーツ監督は第5戦に前田を先発させる方針を明らかにする一方で、シリーズの展開次第では先発変更の可能性を示唆していた。
現地メディアでは、場合によっては、先発に抑えと今プレーオフでは獅子奮迅の活躍を続けるエース左腕カーショーを第5戦に先発させる可能性が報じられていたが、ロバーツ監督は「絶対にない」と断言。「ノーノー、ケンタだ」と話し、4戦目の結果に関わらず、今季16勝を挙げた日本人にマウンドを託すことを決断したという。
ドジャースの情報サイト「ドジャー・ブルー」によれば、ロバーツ監督は「明日我々に試合で勝てるチャンスを与えてくれると、私はケンタに全幅の信頼を寄せている」と信頼感を口にしたそうだ。
一方、大一番を任されることになった前田は「チームにとって重要な試合になるだろうが、自分にとっても重要な試合になる。いいピッチングができていないので、現時点で満足しているかというと、していません」と通訳を介して話したという。また第5戦では「どうやってアウトを取るか、より具体的にイメージできていると思う。それぞれの打者が、ある球種にどう反応したか覚えているので、それを基に投げていきたい」と、2度目の対戦では好投することを誓ったそうだ。
前田は15日(日本時間16日)のシリーズ初戦に先発。4回を投げて4安打2奪三振3四球3失点で黒星を喫した。地区シリーズのナショナルズ戦では、3回4失点63球で降板。いずれもチームは敗戦しているが、プレーオフ3度目の先発となるシリーズ第5戦で、チームに白星をもたらすことができるだろうか。
【了】
フルカウント編集部●文 text by Full-Count