DeNA、巨人に3連勝で0.5差肉薄 ラミレス監督は浮かれず「まだ2位」
6カード連続勝ち越しに「リリーフの頑張りが大きい」
■DeNA 3-2 巨人(4日・横浜)
DeNAは4日、横浜スタジアムで行われた巨人戦に3対2で勝利し、同一カード3連勝となった。首位巨人との直接対決での3連勝でゲーム差は0.5となり、試合後のラミレス監督は「投打でしっかりした野球がやれている」と自信に満ちた表情だった。
中9日で先発した今永が5回1失点で降板したが、6回からリリーフ陣がリードを守り切った。ラミレス監督は「今永はもう少しやってくれると思ったが、球数が多かった。この状態で7回、8回というのは厳しいと感じたので早めに代えた」と継投を決断。後を継いだ武藤、エスコバー、国吉が反撃を1点に抑え、クローザーの山崎康で逃げ切った。
指揮官は「チーム一体となって噛み合っている。特にリリーフの頑張りが大きい」とブルペン陣を評価。パットンが離脱したセットアッパーの座は「ウチには現在、8回を任せられる投手が国吉、三嶋、エスコバーと3人いる。彼らを柔軟に起用していきたい」とした。
攻撃面では、スタメン出場した石川が6回に決勝点につながる三塁打で通算1000安打を達成した。ラミレス監督は「記念すべきヒットを巨人相手に達成となれば、思い出も強くなるはず。ゲーム展開的にも、意味のある大きい一打となった」と、15年目のベテランの区切りの記録達成を喜んだ。
オールスター後、6カード連続勝ち越しとなったチームは、いよいよ首位の座が目前に。6日からは1.5ゲーム差で3位の広島と敵地で対戦する。ラミレス監督は「首位相手に3連勝は素直に嬉しいが、まだ2位。次の広島との3連戦も簡単なシリーズにはならないと思う。これからも1日1日、集中力を持ってプレーしていきたい」と、勝負の夏場に向けて気合を入れていた。
(大久保泰伸 / Yasunobu Okubo)