1年後のドラフト会議も逸材揃い 筆頭は早稲田実の怪物・清宮幸太郎

来年のドラフト候補、高校生に注目の逸材揃う

 プロ野球は20日に2016年のドラフト会議を終えた。気は早いが来年のドラフトに目を向けると、高校生に一番の注目が集まりそうだ。中でも、2年生の秋ながら高校通算本塁打を74本にまで伸ばしている早稲田実の清宮幸太郎内野手。プロ志望届を出すことになれば、競合間違いなしの逸材だ。

 1年夏に甲子園に出場してから、2年春、夏と甲子園出場を逃し、「改めて遠い場所と感じた」。高校ラストイヤーの出場にかけている。

 現在は来春のセンバツ出場に向けて、秋季東京大会を戦っている。ブロック予選も勝ち抜き、本大会に出場。1回戦の日本学園戦で1本、2回戦の日大一戦で2本のアーチを放っており、好調をキープしている。

 新チーム発足後は主将を任されチームを牽引。1年生の時とは違い、今度は先頭に立って連れていく立場だ。「周りを気にするようになりました。言うからには自分もちゃんとしないといけないので」と自分でチームスローガンを考えたり、チームに足りないものは何かと考えて、体幹トレーニングなどをメニューに加えている。本塁打数ばかりがクローズアップされるが、「フォア・ザ・チーム」の姿勢を見せるなど、人間的な成長も見逃せない。この1年で大きくプレーに影響が出てくるだろう。

 清宮以外にも、今夏、横浜高で3番を務めた増田珠外野手、履正社の左の大型4番・安田尚憲内野手ら将来性豊かな打者がおり、こちらも注目。今年のドラフトでは「高校BIG4」と称された甲子園V右腕・今井達也投手(作新学院)が西武、高校ナンバー1左腕・寺島成輝投手(履正社)がヤクルト、152キロ右腕・藤平尚真投手(横浜)が楽天から単独1位指名を受け、残る左腕・高橋昂也(花咲徳栄)も広島から2位指名。さらに広島新庄の左腕・堀瑞輝も日本ハムから外れ外れ1位で指名され、「ドラ1」に高校生4選手が名を連ねた。来年も同様に盛り上がりを見せるであろうドラフト会議。将来有望な選手たちの今後1年の成長と活躍に期待したい。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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