元G最強助っ人クロマティ氏、ヤクルトに「頑張ってほしい」も…「監督に興味」
NPBでの監督就任に意欲「プロ野球の全てのチームに興味を持っています」
今季39勝60敗2分の借金21で最下位に沈むヤクルト。巨人史上最強の助っ人と呼ばれた元外野手のウォーレン・クロマティ氏は「ヤクルトには苦境を打開してもらいたい。頑張ってもらいたいけれど、監督には大きな興味がある」とFull-Countに激白。NPBでの監督就任に意欲を燃やした。
現役時代にライバルチームの主砲として乗り込んだ神宮球場に、クロマティ氏は愛着を示す。
「私はヤクルトの応援が大好きです。傘を開いて最高の雰囲気だった。ヤクルトには苦境を打開してもらいたい。頑張ってもらいたいという思いと同時に、監督の仕事には大きな興味があります。ヤクルトだけではありません。プロ野球の全てのチームに興味を持っています」
MLBジャパン主催で宮城県・石巻で行われるリトルリーグの全国大会、MLBカップにゲスト参加するために来日中のクロマティ氏。今季16連敗をするなど、苦しむヤクルトの姿に心を痛めていた。
「16連敗は本当にショックでした。チーム内で機能不全の部分が間違いなく存在するのでしょう。1、2敗ならまだ立て直せる。あまりに連敗すると立て直しがきかなくなる。自信がない。フロントは出血を止めるために何かをしなければいけない。バンドエイドによる応急処置では限界がある。黒星という出血を完璧に止めるには、時に監督やフロントもショッキングな変化をしなければいけないケースもあるかもしれない」
クロマティ氏はこう持論を展開する。モントリオール・エクスポズ(現ワシントン・ナショナルズ)でも活躍したスラッガーは現役時代に日米で実績を残している。指導者としては2005年の独立リーグの「ジャパン・サムライ・ベアーズ」で監督を務めたばかりだが、監督としての2つの資質には自信を示す。
「私にはコミニケーションスキルがあります。名監督にはコミニケーションスキルが必須条件。それがなければ、監督は選手からリスペクトされない。私は巨人でも選手からリスペクトされていました。外国人ですが、日本のやり方ということも理解しています。日本流は尊重しなければいけません」
現役時代に日本で絶大な人気を誇ったクロマティ氏。明るい性格と絶妙な話術で選手の心を鷲掴みにできる自信があるという。そして、1984年から7年間巨人で活躍した経験から、日本野球の伝統や風習についても深い理解があると語る。
65歳にしてバイタリティ溢れるクロマティ氏。悲願の新監督就任でNPBにセンセーションを巻き起こすときは来るのだろうか。
(Full-Count編集部)