勝負分けたリプレー検証、日ハムは判定覆り暗転も…栗山監督「これが今年の形」
本塁クロスプレーの判定覆り決勝点献上、「気持ちの切り替えが難しかったと思う」
日本ハムの栗山英樹監督が23日、広島に1-5で敗れた日本シリーズ第2戦(マツダスタジアム)で、本塁クロスプレーでアウトの判定がセーフに覆ったリプレー検証について言及。「これが今年の形なので。あれセーフになったよりも、(リプレー検証で)時間が空いて気持ちの切り替えが難しかったと思う。こっちが点を取ってあげられれば」と話すにとどめた。
問題のプレーは6回無死二塁の守り。菊池がバスターした打球は左翼手・西川の前へ。本塁へダイレクト返球したが、田中がタッチをかいくぐって左手でホームにタッチした。だが、白井球審はアウトコール。このプレー後にリプレー検証に入り、数分後、田中の生還が認められた。これが試合を決める勝ち越し点となったが、栗山監督は言い訳をしかなった。
打線は広島先発の野村の前に2安打無得点。9回1死一、二塁で代打・大谷を送ったが、空振り三振に倒れた。栗山監督は「打てそうで打たされている。打者としては嫌な感じ。これが今年の野村投手。野村らしさにやられてしまった。自分たちのやれることをやらないと。ただ、これも野球。ヒット1本でも勝たないといけない試合もある」と振り返った。
10年ぶりの日本一を目指しているが、まさかの2連敗スタート。25日の第3戦から本拠地・札幌ドームに戻る。栗山監督は「追い込まれれば追い込まれるほど知恵が生まれる。さぁここから。どれだけ苦しむかが意味がある。なんかゾクゾクするものがある」と巻き返しを誓った。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count