日ハムが本拠地3連勝で10年ぶり日本一に王手 西川が劇的サヨナラ満塁弾!

2番手メンドーサが好投、広島は守護神・中崎が崩れる

 日本ハムが27日、日本シリーズ第5戦(札幌ドーム)に5-1で勝利し、10年ぶりの日本一へ王手をかけた。先発の加藤が2回途中1失点で降板するも、2番手メンドーサが快投。打線は7回に岡の犠飛で同点に追いつくと、9回には西川が劇的なサヨナラ満塁弾。2打点の活躍でサヨナラ勝利に導いた。広島は先発ジョンソンが中4日で6回95球を投げて無失点と好投。しかし、打線が追加点を挙げられず、最後は守護神・中崎が崩れた。

 先制したのは広島。初回、日本ハム先発のルーキー加藤を攻め、2死一、三塁で鈴木が打席へ。3ボール1ストライクからの5球目のフォークをセンター前に運んだ。

 さらに、日本ハム加藤は2回も先頭の7番・小窪に四球、続く下水流には右翼フェンス直撃の二塁打を浴びる。1死後、さらに田中も四球で満塁とした。ここで栗山監督は2番手メンドーサを投入。すると、菊池を三ゴロ、丸を空振り三振で、無失点で切り抜けた。

 中4日で先発の広島ジョンソンは2回に1死二、三塁とされたが、田中賢は一ゴロ、市川は遊ゴロでピンチを切り抜けた。3回も岡のヒットと盗塁で1死二塁とされたが、西川を二ゴロ、大谷は三ゴロで無失点。5回は1死二塁のピンチで中島卓を遊ゴロ、岡は右飛と得点を許さない。さらに、6回は2死一、二塁で代打・矢野を遊ゴロと再三のピンチも得点を許さず、1点のリードを守って、95球で降板した。

 一方、日本ハムの2番手メンドーサも快投。3回は先頭のエルドレッドにヒットを許すも、1死から新井を二ゴロ併殺打。4、5、6回は3者凡退に抑えると、7回も先頭・小窪への四球と犠打で1死二塁とされたが、後続を断った。

 試合が動いたのは7回。この回から登板した広島の2番手・今村から、日ハム田中賢が四球で出塁。市川のバント、中島卓のヒットで一、三塁とすると、岡がカウント1-1からフォークをセンターへ運んだ。浅いフライだったが、三塁走者の田中賢がスタート。すると、丸の送球が三塁側に逸れ、日本ハムが同点に追いついた。

 8回、広島は2試合連続で救援失敗のジャクソンを投入。この日は大谷、中田、レアードのクリーンアップを完璧に抑え、トレードマークの笑みを浮かべてマウンドを降りた。
 
 しかし、9回、日本ハムは1死で広島守護神・中崎から田中が四球を選び、市川のバントで2死二塁とチャンスを作る。続く中島卓は投前内野安打で一、三塁。ここで岡への初球は腰付近へのデッドボール。岡が怒りの表情で中崎を睨みつけると、両軍がベンチから飛び出す。しかし、乱闘にはならず、騒然としたムードの中で西川が満塁弾。劇的勝利で2連敗から3連勝を飾り、日本一に王手をかけた。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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