日本ハム、苦手の鷹・千賀を攻略 渡邉が値千金の3ラン 今季4戦4敗、4得点は最多得点
今季4試合で最高でも1点止まり、8月2日には完封勝利を献上していた
■ソフトバンク – 日本ハム(10日・ヤフオクドーム)
日本ハムが、天敵を攻略した。10日、敵地ヤフオクドームでのソフトバンク戦。両チーム無得点で迎えた5回、近藤の併殺崩れの間に先制すると、渡邉が左中間スタンドへの値千金の3ラン。この回一挙に4点を奪った。
千賀、有原の両エースの投げ合いとなった一戦。4回までは両右腕ともに無失点投球を続け、投手戦の様相を呈していた。均衡が破れたのは5回。日本ハムは先頭の中島が遊撃内野安打で出塁すると、西川が右前安打、1死となってから王が四球を選んで満塁のチャンスを作った。
この好機で近藤は遊撃へのボテボテのゴロ。だが、打球の弱さが幸いして併殺崩れとなり、三塁走者が生還して1点を先制した。なおも、2死一、三塁のチャンスで渡邉は2ボール2ストライクからの6球目、千賀が投じた148キロ、内角低めの2シームを完璧に捉えて左中間スタンドに運んだ。打たれた千賀は膝に手をつきガックリ。渡邉の値千金の一発で大きな4点のリードを奪った。
今季の千賀は日本ハムを得意とし、ここまで4試合に先発して4勝、防御率0.93と圧巻の成績を残していた。この4試合、1失点がワーストで、8月2日の対戦では完封勝利をあげていた。日本ハムにとっては苦手とする相手だったが、渡邉の一振りが千賀を沈めた。