阪神・藤浪が秋季キャンプで超速クイック試投、1秒切る場面も
投手コーチも進化期待
阪神の藤浪晋太郎投手が29日、高知県安芸で行われた秋季キャンプ初日にブルペン入りした。侍ジャパンに選出されている右腕はWBC公式球を使用し、変化球を交えながら64球を投げ込んだ。
ブルペンの終盤にはテークバックをほとんど取らず、左足もすり足気味に投げる超速クイックを試投。球界では投げ始めてから捕手が捕球するまで1.20秒が最低合格ラインとされているが、この日は香田投手コーチがクイックのタイムを計測すると1秒を切る場面もあった。
それでも本人は「どれだけタイムが出るかやってみた。速いタイムが出ても(打者相手に)ボールがいかないと意味がないので」と苦笑い。投球以外の部分にも向上心を見せるエースの姿に香田投手コーチも「相手に走りづらいと思わせるだけでも抑止力になる。訓練、鍛錬してもらいたい」と期待を込めた。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count