SB柳田、侍J強化試合辞退で秋季キャンプ専念 「最後まで(宮崎に)います」
ハードなトレーニング続くキャンプ、「これだけきついと、残らんかもしれん」
右肘の不調を訴え、11月の侍ジャパンの強化試合出場を辞退したソフトバンクの柳田悠岐外野手。ほかの選出選手は4日まで宮崎秋季キャンプで練習し、その後に代表合宿に参加するが、柳田は「最後まで(宮崎秋季キャンプに)います」と語った。
秋季キャンプに突入した29日から、ほぼ通常の練習メニューをこなしている柳田。ほかの外野手と異なる点はノースローを続けていることだ。昨年オフにクリーニング手術を受けた右肘が万全ではなく、11月の侍ジャパン強化試合への出場を回避。侍の一員としての代表チーム帯同も検討されたが、結局は宮崎に留まってチームの秋季キャンプに最後まで参加することになった。
ソフトバンクの秋季キャンプでは「体力・筋力アップ」がチーム全体の目標として掲げられているが、柳田は「それに従います。(自身のテーマも)体力アップです」と話した。
このキャンプでは、工藤監督が「練習についてこれない人は(ファーム施設の)筑後に行ってもらう」と強制送還宣言をするなど、とにかくハードなトレーニングメニューが続く。2日目のランニングメニュー(トラック200m走の繰り返し)を終えた柳田は「昨日の方が断然きつかった」と少しだけ余裕の表情を見せながらも「これだけきついと、みんな筑後に送られて誰も(宮崎に)残らんかもしれん」と笑った。
今回の代表強化試合は辞退したが、侍ジャパンの本番・WBCは来年3月。その戦いに再び呼んでもらえるように、今は宮崎でがんばるしかない。
【了】
藤浦一都●文 text by Kazuto Fujiura