日本シリーズ第6戦 連敗知らずの菅野智之が意地を見せるか
田中将大と菅野智之が投げ合う大一番
楽天の3勝2敗で迎える第6戦の日本シリーズ。巨人にとって日本一への道は連勝しか残されていない。一方の楽天は初の栄冠に王手をかける。2日にクリネックススタジアム宮城で行われる大一番は「マー君VS巨人打線」が1番の注目だろう。
シーズン24連勝。ポストシーズンも負けなしの田中将大投手(25)がシリーズ2度目の登板になる。巨人は田中を打ち崩せるのか。マー君を倒さない限り、真の日本一とは言えない。田中自身もプレッシャーがかかる一戦。打順を組み替えるなどして、巨人がどう攻略するかが見ものだ。
一方、巨人先発の菅野智之投手(24)のハートにも火がついていることだろう。第2戦では惜しくも6回途中1失点で敗戦投手となった。相手が田中だったこともあり、我慢比べになった末に先に1点を与え、悔しい降板となった。まさに1点の重みを感じた試合。同じ過ちは犯したくないという思いを胸に、マウンドに立つ。
その菅野にはデータ的に見て追い風となる点がある。今シーズンは27ゲームに先発。その中で、2試合連続で敗戦投手になったことがない。つまり連敗しない男なのである。
このことが示すように、菅野は前回の反省を次の登板に生かせる投手であり、1点を与えないピッチング、相手エースに投げ勝つピッチングをこの5日間で考えてきたはずだ。球界の次世代エース候補と、現在のエースのシリーズ第2ラウンド。田中がメジャーに移籍すれば、国内ラストの登板にもなる。貴重な対決が球史に残る名勝負になることを期待したい。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count