大隣が2012年7月以来の完封勝利 ソフトバンクがオリックスとの首位攻防戦第1Rを制す
5回以降はセカンドを踏ませぬ好投
首位攻防3連戦の第1ラウンドは、ソフトバンク先発の大隣が2012年7月以来となる完封と快投し、ソフトバンクが5-0でオリックスを下した。
大隣が首位攻防戦で大仕事をやってのけた。黄色靱帯骨化症という難病から7月13日に復活登板を果たすと、今季すでに先発で2勝。最後の天王山とも言えるオリックスとの首位攻防で、見事な今季初完封を飾った。
試合前、加藤コーチに「先制点を与えないこと、6回までリードを守ってもらいたい」と送り出された大隣は、好調な立ち上がりを見せる。初回、平野恵、安達を連続三振に打ち取ると、糸井に2塁打を許したもののペーニャも三振に切って取る。
2回表、吉村のタイムリーで先制したソフトバンクは、3回にも内川のタイムリーで1点を加え大隣を援護。大隣は2回裏に2死満塁のピンチを迎えたが、平野恵を空振り三振に仕留めてピンチをしのぐと、その後は好調なペースで投球を続けていく。
5回表、無死から中村が四球で歩き、今宮が送ると、オリックスベンチは3回にタイムリーを放っている内川の敬遠を選択。これが4番李大浩に火を付けた。カウント3-2から西が投じた1球が真ん中に甘く入ると、それを見逃さず李は強振。打球は大阪ドームの3階席へ飛び込む、特大の16号3ランホームラン。ソフトバンクが貴重な中押し点を加え、5-0とリードを広げた。
大量援護をもらった大隣は、5回以降セカンドを踏ませぬ安定したピッチングで9回を迎える。9回は先頭の安達にエラーでの出塁を許したが、糸井を三振、ペーニャをショートへのダブルプレーで打ち取り、嬉しい今季初完封。
大隣は9回120球を投げ、4安打無失点9奪三振2四死球。完全復活した左腕の完璧なピッチングで、ソフトバンクは首位攻防の初戦をものにした。
オリックスは先発の西が5回途中5失点の乱調と誤算。ソフトバンクとオリックスのゲーム差は4.5に開いている。
オリックス対ソフトバンク ダイジェスト【パ・リーグTV】
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count