今季セーブ王のメッツ守護神がDV容疑で逮捕 3年連続70試合以上に登板
「被害者の胸に傷、右頬には痣」、チャップマンはDVで今季30試合出場停止
メッツのクローザーを務めるジェウリス・ファミリア投手がドメスティック・バイオレンス(DV)の容疑で逮捕されたと米複数メディアが報じた。地元メディアの「NorthJersey.com」は「訴状によると、ファミリアは『肉体的損傷』を負わせたという。被害者の胸に傷、右頬には痣が見られたという」と伝えている。ファミリアには妻と1歳の息子がいる。
ファミリアはドミニカ共和国出身の右腕。メッツでは昨季からクローザーを務め、今季はリーグ最多の51セーブをマーク。3年連続で70試合以上(14年76試合、15年76試合、16年78試合)に登板しており、メジャー通算100セーブを挙げている。
「NorthJersey.com」の記者は、記事の中で「『事件が発覚し、私たちは状況を観察している』とメッツは火曜日に略述している。1時間後、MLBは『事実を確認している』と同様に語った」と現状についてレポートしている。
また、ファミリアについて「先月から始まっているドメスティックバイオレンス反対を呼びかける宣伝に参加している」と紹介。「動画で、彼は野球、そしてメッツのファンではあるが『ドメスティックバイオレンスのファンではない』とスペイン語で語っている」とも伝えた。しかし、今回、自分自身がDV容疑で逮捕されるというまさかの事態となった。
大リーグ機構は昨年8月にDVに関する新たな規範を設けており、抵触した選手には出場停止処分を課している。現在、ワールドシリーズで活躍中のアロルディス・チャップマン投手(カブス)は昨年10月にガールフレンドに暴力を働き、壁に向かって拳銃を発砲した疑いなどで今季開幕から30試合の出場停止処分(当時はヤンキース所属)を科された。チャップマンは暴力を否定しており、起訴はされていなかった。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count