青木宣親が連夜の大活躍 2日で8安打の大暴れもロイヤルズは敗戦
29年ぶりの優勝へ向けて熾烈な争いが続くロイヤルズ
ロイヤルズの青木宣親外野手は16日(日本時間17日)、本拠地でのホワイトソックス戦に「2番・指名打者」で出場し、連夜の大活躍を見せた。前日に4打数4安打1四球と全5打席で出塁してサヨナラ勝ちに貢献した青木は、この日も5打数4安打1打点1得点。2日で8安打を放つフル稼働を見せたが、チームは敗れて首位タイガースとのゲーム差は1・5のままとなっている。
初回の第1打席は遊ゴロに倒れた青木だったが、1-2で迎えた3回の第2打席は無死1塁で右腕バシットから右前打。チャンスを広げると、無死満塁となってからゴードンがセンターへとタイムリーヒット。青木は2塁から生還し、逆転のホームを踏んだ。
しかし、ロイヤルズは4回に逆転を許してしまう。3-4で迎えた直後の攻撃で、青木は2死1塁で打席に。バシットから左前打を放ち、2死1、3塁としたものの、続くケインが空振り三振に倒れた。
試合は点の奪い合いに。ロイヤルズは5回にインファンテの犠飛で同点に追いつき、試合を振り出しに戻す。6回は1死からエスコバーが右前打で出塁。青木が4度目の打席に立つと、エスコバーがすかさず二盗に成功し、1死2塁とチャンスが広がった。ここで、青木は右腕リンドストロムからゴロで二遊間を抜くセンター前ヒット。貴重な勝ち越し打となった。
それでも、この日のロイヤルズは踏ん張りきれない。7回に救援陣が打ち込まれ、3点を奪われて逆転を許した。
再び2点を追う展開となり、青木は8回2死で5度目の打席に。右腕ベリサリオからライナーでの鮮やかな中前打を放ち、自身メジャー初となる2試合連続の4安打を記録した。しかし、ケインが遊ゴロに倒れ、追いつくことはできない。
ロイヤルズは9回も無得点に終わり、5-7で敗戦。首位タイガースが敗れたため、勝っておきたい一戦だったが、無念の結果に終わった。
ただ、青木は絶好調を維持。打率を2割7分7厘まで上げており、1985年以来の地区優勝を目指して残り11試合での逆転を目指す。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count