【U-23W杯】打撃好調も「僕の中では問題だらけ」…海外経験を経たDeNA乙坂の目指す道

スーパーR初戦の韓国戦、10回裏に決勝犠飛で勝利を呼び込む

 10回無死満塁。打席に立った乙坂智(DeNA)の思い切りのいい力強いスイングが接戦に終止符を打った。

 3日(日本時間4日)に行われた「第1回 WBSC U-23ワールドカップ」スーパーラウンド初戦で日本は韓国と対戦。投手戦となった試合は両チームともにソロ弾で1点を挙げただけ。試合は1-1の同点のまま、大会規定によりタイブレーク方式の延長戦に突入。後攻だった日本は10回表を無失点に抑えると、裏の攻撃で無死満塁の絶好機を作り、乙坂のセンターへの決勝犠飛につないだ。

 この日まで5試合中4試合に先発出場し、3番打者を任された。代打出場だった第3戦も含め、出場した全試合で安打を記録。オープニングラウンドは打率.353、出塁率.409で5打点と結果を残していたが、「正直僕の中では問題だらけ。やらなきゃいけないことがたくさんあって…」と話す。

 思いの外、長く時差ぼけに悩まされ、「朝グラウンドに来てから全部。足を着いた時の感覚も違っていた」という。当然、打席や守備での感覚も「ぼやけるというか、自分のやりたいことが表現できない感じ」だったそうで、「調子がいい悪いを抜きにして、環境に適応する部分で、もっと成長しないといけないと思いました」。だが、こういった感覚がぼやける経験もメキシコ遠征に来たから得られたもの。「こういうことも含め、新しい収穫を求めていた」と、どんなことであれ、今までにない経験は大歓迎だ。

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