黒田博樹の「涙の別れ」をMLB公式サイトも特集 「とても大きな成功収めた」
マツダのマウンド前で膝つく動画も紹介、「クロダが野球に涙ながらの別れを告げる」
広島の黒田博樹投手は今季、25年ぶりのリーグ優勝に貢献し、20年間の現役生活に別れを告げた。5日の優勝パレード後にはファンに最後のあいさつをして、本拠地マツダスタジアムのマウンドの前で膝をついたが、この様子をMLB公式サイトが取り上げ、異例の特集を組んでいる。動画コーナー「Cut4」が「必見 日本でヒロキ・クロダが野球に涙ながらの別れを告げる」と伝えた。
黒田は今季10勝8敗、防御率3.09という成績で広島のリーグ優勝に貢献。精神的支柱としてもチームを牽引し、大きな役割を果たした。最高の形で輝かしい20年間のプロ生活に終止符を打ったが、2008年から14年まで活躍した米国でもMLB公式サイトが黒田の現役最後の姿をレポートしている。
「ヒロキ・クロダはメジャーリーグでとても大きな成功を収めた7シーズンを享受した。79勝(年平均11勝)、防御率3.45、1000個近くの三振(986奪三振)を記録。ポストシーズンにおいても、おそらく最も信頼できる先発投手だった。5試合(ドジャースで3試合、ヤンキースで2試合)に先発し、防御率は3.94。彼の最高のパフォーマンスの1つは2012年ア・リーグ優勝決定シリーズ第2戦だ。5回までパーフェクト投球で、(降板までに)11三振を奪った。しかし、不運にもヤンキースは敗れた」
ヤンキース時代の2012年、黒田は地区シリーズ第3戦(オリオールズ戦)で8回1/3を5安打2失点と快投し、チームを勝利に導いた。そして、その登板から中3日でリーグ優勝決定シリーズ第2戦の本拠地タイガース戦のマウンドに上がり、7回2/3を5安打3失点。援護に恵まれず0-3で敗れたものの、11三振を奪った。この力投を特集ではメジャーでのハイライトに選出している。