「お見事」圧巻の強肩! ダルビッシュを救う女房役の“座ったまま送球”に米解説も興奮
マスクを被ったカラティーニが一塁へ圧巻の牽制球
■フィリーズ 7-5 カブス(日本時間16日・フィラデルフィア)
カブスのダルビッシュ有投手は15日(日本時間16日)、敵地でのフィリーズ戦に先発した。今季25試合目の先発マウンドに上がった右腕は強打のフィリーズ打線をねじ伏せ、7回まで毎回奪三振となる10奪三振。ただ、カブスは5-7でフィリーズにサヨナラ負けし、3連敗となった。
7回を投げて4安打無失点、毎回の10三振を奪う快投を見せたダルビッシュ。この日の好投をアシストする、女房役のビクター・カラティーニ捕手が見せた圧巻の牽制刺が凄かった。
5回のフィリーズの攻撃。ハスリーへの死球、代打モリソンに右前安打を浴び、ダルビッシュは1死一、二塁のピンチを背負った。だが、ここでカラティーニと一塁手のリゾによる頭脳的なファインプレーがダルビッシュを救った。
ホスキンスへ1ボールから投じた2球目だった。ボールを受けたカラティーニは捕球すると、座ったまま、一塁へと牽制球を送った。最初はベースから大きく離れていた一塁手のリゾだったが、走者の背後から素早く一塁へ。カラティーニは矢のような強烈なスロー。見事なピックオフプレーで一塁走者を刺して2死となると、ダルビッシュはホスキンスを二飛に打ち取り、この回も無失点で切り抜けた。
この試合を中継していたテレビ局「WGN」の実況レン・カスパー氏と解説のジム・デシャイーズ元投手も、このプレーに驚き。カスパー氏が「一塁に投げます! アウトです! モリソンを刺しました」とこのプレーを伝えると、デシャイーズ氏は「コントレラスとリゾによく見られるプレーですが、カラティニも隠し持っていると示しましたね。お見事でした」と称賛していた。