“天井ツンツン男”の退場に米メディア賛否「退場には値しない」「尊敬できない」
ヤンキース・ガードナーはダグアウト天井をバットで激しく突いたとして退場処分を受けた
■ヤンキース 6-5 インディアンス(日本時間18日・ニューヨーク)
ヤンキースのアーロン・ブーン監督、ブレット・ガードナー外野手が17日(日本時間18日)、本拠地のインディアンス戦で退場処分を受けた。6回1死の攻撃でメイビンが外角低めへのフォーシームで見逃し三振に倒れた際に主審のベン・メイへ抗議。ベンチ内から野次を飛ばしていたとみられるブーン監督が主審から退場処分を受けると、ガードナーはダグアウト内の天井をバットで激しく突いていたとして一塁塁審のフィル・カッチから退場を言い渡された。MLB公式サイトの動画コーナー「Cut4」の公式ツイッターは動画付きで紹介。ファンからはガードナーを批判する声が集まっている。
前代未聞の退場だ。ガードナーは天井をバットで激しく突いたために退場処分となった。ベテラン外野手はMLB公式で「正直、ちょっとクレイジーだったよ。バットでダグアウトの天井を叩いたことで、僕は退場になったんだ。(叩いてる)音がうるさすぎたのかな。あまり快くはなかったよ。僕の行為(バット突き)によって、退場させられることが妥当だなんて思わなかったよ。僕がダグアウトの天井を叩いていると、すぐさまフィルが一塁から走ってきて、ダグアウトにいる僕を指さしながら『そんなことしたらいかん』と伝えてきたんだよ」と振り返っている。
9日(同10日)の敵地ブルージェイズ戦でも退場処分を受ける数分前に、バットでタグアウトの天井を突いていた。その行為自体には不快感を覚えているファンも多かったが、地元メディアは賛否両論だった。地元放送局「YESネットワーク」の名物レポーター、ジャック・カリー氏は自身のツイッターで退場は厳しい処分だと指摘した。
「ダグアウトの天井を叩く行為はルール違反だと言われたことはないと、ブレット・ガードナーは語った。彼は正しい。それはルール違反ではない。ヘルメットを何度も叩きつけたり、グローブを投げ捨てるのと何ら変わらないのだから。短気だったかもしれないが、退場には値しないことだ」
地元紙「ニューズデイ」は「MLBはブレット・ガードナーに『いい加減にしろ』と伝えるべきで、ガードナー自身やめるべきだ」と伝えた。同紙は堅守のガードナーの退場で守備面に不安が出ることを指摘。「ヤンキースはア・リーグ東地区のタイトルも視野に入れている。そして、ヒューストンとはア・リーグの最多勝利/最高勝率をかけた戦いも残されているのである。ガードナーの熱い気持ちは尊敬できるものだ。ヤンキースにも言えることだが、MLBが持つ明らかな嫌悪感を無視する彼の意志は、尊敬できるものではない。チームメートを鼓舞する方法は他にもある」と報じている。
前代未聞の退場となった“天井ツンツン男”。その奇妙な行為は米メディアでも大きな話題となっているのは間違いない。
(Full-Count編集部)