日ハム清宮、サヨナラ機に代打を送られる屈辱 栗山監督「打たせていたら…」
代打起用実らずも栗山監督「もちろん1人1人の選手を信じていっている」
■日本ハム 4-4 楽天(18日・札幌ドーム)
日本ハムの清宮幸太郎外野手が18日、本拠地楽天戦に「4番・一塁」で先発出場し、延長10回無死二塁で代打を送られて退いた。4番5試合目は3打数1安打1四球だった。
4-4で迎えた延長10回、楽天の左腕・高梨から先頭の近藤が左中間二塁打を放ち、絶好のサヨナラ機を作った。ここで栗山英樹監督が選択した作戦は送りバント。「(高梨を攻略するのは)左バッターは難しい。(走者を)三塁に置けば、相手もプレッシャーかかるから」と清宮に代えて谷内亮太内野手を打席に送った。
「あそこで幸太郎を打たせていたら試合が決まっていたかもしれない。でも、ああいうところというのは、もちろん1人1人の選手を信じていっているんだけど、こっちの責任を半分くらい背負ってあげないと、やっていけないシーンもいっぱいあるので」と指揮官。1死三塁から好調の渡邉諒内野手で勝負というイメージを描いていた。結果的に谷内はバントを2球ファウルした後に死球で出塁。無死一、二塁となったが、渡辺、王柏融外野手、石井一成内野手が3者連続三振に倒れた。
代打を送られた場面、ベンチに戻った清宮は苦笑いした。20歳の4番打者は「行く気? もちろんです。でも、バントだったのでしょうがないです。チャンスなので打ちたい気持ちはありました」と試合後に話した。
この日は楽天の先発・石橋に対して初回遊飛に倒れた後、3回には同じ内角直球を強振。高く上がった打球は右翼フェンス手前で捕球され「惜しかったですが、ちょっと詰まっていました」と振り返った。5回の好機には四球を選び、8回には森原の直球をライナーで右前へはじき返した。4番として3本目となる安打にも「もうちょっと打球が上がれば」と納得はしていないが、打撃の状態は「悪くはないです」と前を向いた。
(石川加奈子 / Kanako Ishikawa)