菊池雄星のメジャー初完封を監督&女房役が絶賛 「大変才能のある投手」
敵地ブルージェイズ戦で9回96球8奪三振1四球2安打無失点 9試合56日ぶり5勝目を挙げた
■マリナーズ 7-0 ブルージェイズ(日本時間19日・トロント)
マリナーズの菊池雄星投手は18日(日本時間19日)、敵地ブルージェイズ戦でメジャー初完封勝利を飾った。わずか96球で2安打8奪三振1四球に封じて今季5勝目。100球未満の完封は殿堂入り名投手にちなんで「マダックス」と呼ばれるが、菊池は日本人投手4人目のマダックス達成者となった。メジャー1年目左腕の快投を、スコット・サービス監督、バッテリーを組んだトム・マーフィー捕手はどう見たのか。MLB公式サイトが伝えている。
菊池は初回、ビシェット、ビジオを2者連続空振り三振で3者凡退の立ち上がり。3回先頭のドゥルーリーに二塁打、4回1死からグリチャックに左前打を許したが、6回からは4イニング連続で3者凡退に抑えた。9回96球(ストライク65球)を投げ、8奪三振1四球、2安打無失点。6月23日の本拠地オリオールズ戦以来9試合56日ぶりの5勝目を挙げた。05年のブルワーズ・大家友和(98球)、08年のドジャース・黒田博樹(91球)、14年のヤンキース・田中将大(97球)に次いでの“マダックス”を達成した。
首脳陣、同僚から称賛の嵐だった。スコット・サービス監督はMLB公式で「ユウセイは大変才能のある投手であり、我々はそれを分かっている。このような投球をする能力を持っている」と称賛。「誰にでもあるように、厳しい登板となることもあるだろうが、本当に嬉しく、彼のことを誇りに思う。彼はここ何年かと比べて、今年の方が苦戦しているだろうが、学んで向上しようとし続けている」とここまで苦しい投球が続いていた左腕を評価した。
好リードで完封をアシストしたトム・マーフィー捕手も「僕にとって、全て彼の直球から始まった。彼は安定してストライクゾーン高めに投げていた。それを安定してできたことが、好投につながったんだ」と菊池の終始ストライク先行の投球を絶賛した。
チームは2回にシーガーの16号ソロで先制。4回にはノラの6号ソロ、マーフィーの13号2ランが飛び出すなど4本塁打を含む11安打7得点。7-0で勝利し、2連勝を飾った。菊池の今季成績は26試合に先発し、5勝8敗、防御率5.19となっている。
(Full-Count編集部)