西武・辻監督、山川2発を喜ぶも…中村も「安定」で嬉しい悲鳴「4番に戻すの難しい」
山川の「嬉しい2発」が飛び出し大勝「打線の組み換えは難しい」
■西武 11-6 日本ハム(21日・メットライフ)
西武が21日の日本ハム戦(メットライフ)で11-6の大勝。2連勝でカード勝ち越しを決めた。先発の榎田が5回4失点と苦しみながらも、約3か月ぶりの3勝目。山川が2本塁打を放ち、打線を牽引した。敗れた日本ハムは5回2死満塁の好機で4番・清宮が二飛に倒れるなど勝ち越せず、守備でも5失策と流れをつかみきれなかった。
西武は同点で迎えた2回、山川の36号ソロで勝ち越しに成功すると、金子侑の3号2ランなどでこの回一気に4点を奪い、日本ハム先発・加藤をノックアウト。1点差に迫られた5回には山川のこの日2本目となる2ランが飛び出し、再びリードを広げた。
終わってみれば12安打11得点で快勝。辻監督は「心強い。嬉しい2発」と山川の2本塁打を喜んだが、「4番に戻すのは難しい。(4番に座る)中村は一番安定しているし、チャンスにも強く、四球を選ぶこともできる。今日2本打ったからくらいでは、そう簡単にはね。栗山もメヒアもいるし、打線の組み換えは難しい」と嬉しい悲鳴を上げていた。
投げては先発・榎田が5回4失点で5月24日の日本ハム戦以来の3勝目。5回には2死満塁と絶体絶命のピンチを背負ったが、1打席目でソロ本塁打を浴びていた4番・清宮を二飛に打ち取り窮地を脱した。「祈りました。彼のスイングスピード、長打力は怖い」と肝を冷やしたという指揮官。追い上げられながらも効果的に得点を重ね、チームは2桁得点の快勝でカード勝ち越しを決めた。辻監督は「明日はまた負けられない。どんな形でも勝つ」と言葉に力を込めた。
(安藤かなみ / Kanami Ando)