大谷翔平、打者で躍動も…米国で「MLBでは投手専念」の声が根強い理由は?

大谷は「メジャーに来れば大ヒット」も…「投球に専念したほうがいいと考える人も」

 日本ハムの大谷翔平投手は、侍ジャパンの強化試合として行われたメキシコ戦とオランダ戦で打者としての実力を遺憾なく発揮し、将来のメジャー挑戦時はベーブ・ルース以来の二刀流プレーヤー誕生となるか、米国内でも注目が集まっている。ただ、「投手専念」を推す意見も根強い。地元紙「シカゴ・トリビューン」電子版は、「多才な日本のスターはメジャーに来るとすれば、大ヒットになるかもしれない」と特集記事を掲載し、その中で「大谷はピッチングに専念したほうがいいと考える人もいる」と訴えている。

「日本球界のベーブ・ルース」。記事では伝説の名手になぞらえて、大谷をこう評している。先発右腕でありながら指名打者を兼務する大谷が、どのタイミングで球団からポスティングシステム(入札制度)を容認されてメジャー挑戦となるかは不明としながらも、シカゴを本拠地とするチームを含めたほとんどの球団が興味を持つと分析している。

 大谷は今季、打者として22本塁打、規定打席未満ながらリーグ最高のOPS(出塁率+長打率)1.004という記録を残し、投げてはこちらも140イニングと規定投球回未満ながら防御率1.86、174奪三振の好成績を挙げた。

 記事では、現状メジャーリーグに二刀流は存在しないことに言及した上で、「両方で卓越した最後の選手はルースで、彼も打撃のためにピッチングを最終的に諦めた」と説明。「もしも、大谷がポスティングにかけられれば、彼を獲得するためにチームは(譲渡金の)2000万ドル(約21億6000万円)を支払うことになる。大谷は打者か、投手として移籍することになる」と指摘している。

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