日本ハム退団のバース、メジャー先発復帰の可能性を米メディアが示唆
今オフのFA市場は先発投手が手薄、日本一貢献の活躍が付加価値に
今季限りで日本ハムからの退団が発表されたアンソニー・バース投手。広島との日本シリーズでは、シリーズ最多タイの3勝をマークし、10年ぶり日本一の立役者となった。ファンや関係者の間では「シリーズMVP」の呼び声も高く、バースなくしては悲願の日本一もなかったかもしれない。
15日にはバース自身もツイッターで「2017年シーズンはアメリカに戻ることを決めました。新しいチームで優勝の力になれることを願っています」と退団を報告。メジャー復帰の道を探ることを明らかにしていたが、米情報サイト「トレード・ルーモア」では、バースのメジャー先発復帰の可能性を示唆している。
バースは、メジャーでは通算129試合に登板して18試合で先発、防御率4.40、マイナーでは通算132試合に登板して87試合に先発、防御率3.51をマーク。移籍1年目だった今季、日本ハムでは開幕から先発、中継ぎとフル回転の活躍で、37試合登板(先発14試合)で8勝8敗6ホールド、防御率3.65の成績を残している。
今オフのフリーエージェント(FA)市場では先発投手が手薄で、3番手以下の先発を探しているチームにとって、日本での経験を積んだバースはお買い得な選択肢になる可能性も高そう。バースにとっても、移籍後1年目で環境に順応し、日本一に貢献したという事実は、付加価値を高めることになるはずだ。
退団を惜しむ声が大きく聞かれる中、日本一“陰の立て役者”がどんな道を歩むのか、注目を集めそうだ。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count