西武が南郷キャンプを打ち上げ 辻監督「このキャンプは面白かったです」
積極的コミュニケーションで指導「僕は大満足です」
西武は18日、11月5日から行っていた宮崎・南郷での秋季キャンプを打ち上げた。
キャンプイン時に「われわれ監督、コーチが満足するのではなく、個人個人がキャンプを終えた時に『成長できた』と思うキャンプであってもらいたい」と選手たちに話していた辻発彦監督。この日、全日程を終了すると、「各々課題をしっかりと持って取り組んでくれたと思います。バッティングでも成果は出ていると思いますし、ピッチャーに関しても、投内連携などでも非常に意識は高かった。私の目から見れば、良いキャンプだった。全ての選手が必死に取り組んでいる姿が見られたことが、僕は大満足です」と総括した。
就任間もないこともあり、期間中は積極的に選手とコミュニケーションを図り、グラウンドでは、特に内野守備や打撃練習で直接アドバイスを送る姿が見られた。
「選手にとっては、結果が出る出ないは“きっかけ”だと思う。その中で、小さいヒントでも与えられればいいと思って、できるアドバイスはしました。ずっと長いことレギュラーを獲れない選手が、ちょっと環境が変わったことで、技術面でも変わってくれればいいかなと。そういう意味では、このキャンプは面白かったです」
新指揮官もまた、選手と身近に接した秋季キャンプで、さまざまな発見があった様子。来季の新チーム構築へ向け、確かな手応えを掴み、帰路についた。
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上岡真里江●文 text by Marie Kamioka