今週末限定の“オセロ”ユニホームに全米各地で批判殺到「ミルクマン」「滑稽」

24日からの3連戦は「プレーヤー・ウィークエンド」　選手、首脳陣は真っ白、真っ黒ユニホームを着用している

　大リーグは23日（日本時間24日）からの3連戦を「プレーヤー・ウィークエンド」として行い、全30球団の選手、首脳陣が自身のニックネームの入った特別ユニホームを着用している。3年連続となったこのイベントで、対戦チームごとに真っ白、真っ黒のユニホームを着用しているが、選手や首脳陣、ファンからはブーイングの嵐のようだ。ダルビッシュ有投手が所属するカブスの地元紙「シカゴ・トリビューン」が報じている。

　カブスは23日（同25日）の本拠地ナショナルズ戦で真っ白のユニホームを着用。しかし、選手は通常のブルーのキャップを被って出場したという。これに“激怒”したのが大リーグ機構（MLB）。同紙は「MLBは土曜日（24日）に球団に対して規則を守るように通達してきたということである」と伝えている。

　MLBの抗議を受けて、カブスは24日の同カードでは規則に従って真っ白ユニを着用。しかし、名将の呼び声高いマドン監督は異を唱えたという。

「これが良いアイデアだと思ったのは誰なのか知りたい。本当に滑稽だ、とだけ言っておこう。すでにいろいろな人が非難しているから、私がこれ以上言う必要はない」

「それぞれのチームにプレイヤーズ・ウィークエンドのユニホームを自由にデザインさせたらいいというのが私の考えだ。そう出来れば素晴らしいね」

　名門対決、両リーグの最高勝率対決となったドジャース-ヤンキース戦でもブーイングだった。真っ白ユニで試合に臨んだドジャースのロバーツ監督は「大変誇らしく思う瞬間というわけではない。このような全身真っ白のミルクマン（牛乳屋さん）を思わせるユニホーム姿にはね。しかし、これはこれで仕方ないことだ」と嘆き、真っ黒ユニのヤンキースのブーン監督も「プレイヤーズ・ウィークエンドを行うには、ベストの時ではなかった。この2チームの対戦の時は、それぞれ（通常）のユニホームで試合に臨むことが出来ればと思ってる。しかし、そうは言っても、これは長いシーズンの中で、MLBが行う面白い企画の1つだから（仕方ない）」と肩を落とした。米ヤフースポーツは5回表のヤンキース攻撃で満塁になった際に「フィールドがクロスワードパズルのように見えた」と指摘している。

　ファンからも不評の真っ白、真っ黒ユニホーム。この特別ユニホームは3連戦で“お蔵入り”となるに違いないだろう。

（Full-Count編集部）