女子プロ野球、新規参入企業を正式に募集 太田幸司氏「夢を消したくない」

日本女子プロ野球リーグの太田幸司スーパーバイザー【写真:工藤慶大】
日本女子プロ野球リーグの太田幸司スーパーバイザー【写真:工藤慶大】

創設以来、女子硬式野球の普及と発展に尽力、企業・地域・団体を問わず募集

 日本女子プロ野球リーグは26日、都内で会見を行い、新規参入企業を正式に募集することを発表した。企業・地域・団体を問わず幅広く募集し、新球団の参入、現状の4球団の譲渡などの方法については協議する予定だ。

 2009年に発足した女子プロ野球リーグ。“女子硬式野球の普及と発展”を理念に掲げて誕生し、今季で10周年を迎えた。創設当初は約600人だった女子硬式野球競技人口が現在では約3000人以上、高校女子硬式野球部が全国5校から37校になるなど地道に成果を上げてきた。

 現在は京都フローラ、埼玉アストライア、愛知ディオーネに育成球団のレイアの4球団が加盟しており、現状は全球団の運営を株式会社わかさ生活が行っている。来季以降は、公益性、社会性を高め、次代に継続する球団・リーグ運営を実現するため、球団ごとに運営企業を正式に募集。新球団の参入、現状の4球団の譲渡などの方法については話し合いで協議する予定だ。また、企業・地域・団体などは問わず、期限は設けずに幅広く募集していく。

 日本女子プロ野球リーグの彦惣高広代表理事は「業態・業種は問わず、理念に共感してくれる企業さんがあれば、お話をさせていただきたい」と説明。近鉄などで活躍した太田幸司スーパーバイザーも「プロを目指している子供たちの夢を消したくない。我々の情熱をわかってもらいたい。色んなことを視野に入れてリーグを存続させたい。フルオープンです。まずは話し合いたい」と熱く語った。

 9月1日からは秋季リーグがスタート。全33試合が関東で開催される。太田スーパーバイザーは「ファンの皆さんに女子野球ってすごいなと思ってもらうのが、勝ち負けよりも大きな要素。我々も気合入っておりますので、期待していただきたい。どうぞよろしくお願いします」と来場を呼び掛けた。

(Full-Count編集部)

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