日米野球で来日捕手が明かす、強烈な印象を残す日本人選手「日本にもこんな選手が…」
アストロズの正捕手チリーノスが太鼓判「メジャーで十分通用する選手」
ア・リーグではヤンキースと並び、85勝47敗で勝率トップを走るアストロズ。2年ぶりの世界一を目指すアストロズで、今季から正捕手を務めるのがロビンソン・チリーノスだ。チリーノスと言えば、昨年MLBオールスターチームの一員として日米野球で来日。息子のデビッド君とともに初めての日本を楽しんだ。あれからすでに8か月が過ぎたが、今でも強烈な印象が残っている日本人選手がいるという。それがソフトバンクの柳田悠岐外野手だ。
25日(日本時間26日)に行われた本拠地エンゼルス戦の前、アストロズでもおなじみの存在となったデビッド君を連れたチリーノスは「日本を訪れたことは、自分にとっても目から鱗が落ちるような経験だったし、何よりデビッドに日本の野球を見せられたことが良かった」と笑顔を見せると、「あのセンターフィールダーは本当にすごかった。そうそう、ヤナギタだ!」と振り返った。
「彼はバッティングも守備も、全てにおいてすごかった。日本にもこんな選手がいるんだってね。バッティングではとてつもないパワーを見せたけど、それだけじゃなくて広角に打てる技術も持っている。守備範囲もかなり広かったし、足も速かった。今まで持っていた日本人選手のイメージとは、少し違った選手だったよ」
印象深かったのは、やはり第1戦に放ったバックスクリーンへの逆転サヨナラ弾、続く第2戦で見せた一発を含む4安打4打点の暴れっぷりだったという。だが、それ以上に目を惹かれたのが、柳田の持つスター性だ。
「彼には華やかさがあるし、見ていてとてもエキサイティングな選手。今、そのままメジャーにやってきても十分に通用する選手だと思う。彼はメジャーに来る気はないのかな? こっちでプレーする姿を是非見てみたいね」
母国ベネズエラを思わせる日本のファンの熱狂的な応援も、心の底から楽しんだというチリーノス。メジャーの舞台で柳田を見てみたいと本気で願っていると言うが、その願いは叶うのか。故郷の教会を建て直すなど熱心なキリスト教徒だけに、神のみぞ知る、なのかもしれない。
(佐藤直子 / Naoko Sato)