菊池雄星、田中将大との初の投げ合いへ「中学生から見ていた憧れの存在。いい試合を」
練習中に助言を求める場面も「1年目から結果を出し続けている方。しかもヤンキースというチームで」
■マリナーズ – ヤンキース(日本時間28日・シアトル)
マリナーズの菊池雄星投手が今季6勝目をかけて、27日(日本時間28日)の本拠地・ヤンキース戦で先発する。田中将大投手と日米通じて初めて投げ合う。「日本人の先輩と投げ合うというのも初めての経験ですし、僕が中学生の時から甲子園でずっと見ていた憧れの存在の方と。日本で対戦する機会がなかったんですけど、まさかアメリカで対戦できるのは幸せなことですし、いい試合をしたいなと思っています」と意気込みを語った。
この日の練習中に田中と話し込む場面もあった。マリナーズがニューヨーク遠征した5月上旬以来の再会。後輩左腕は「いつも優しく相談に乗ってくださって、本当に優しい方だなって。会う度に」と感激した。もちろん会話の詳細などは明かさなかったが、「やはりずっと1年目から結果を出し続けている方ですし、しかもヤンキースというチームで。本当に……もうすごいなと……。結果を出し続けるということで本当に、たくさん学ぶところもありますしね」と改めて刺激を受けた様子だった。
前回18日の敵地ブルージェイズ戦でメジャー初完封で5勝目。球数はわずか96球だった。「苦しいというか、なかなか結果が出ない中で完封という形で結果がついてきたのは今後にとっても自信になりますし。結果以上に久しぶりに自分のボールが投げられたなという、そういうところが出たので。その感覚というのを明日も再現できればなと思います」。
ヤンキースは8月通算61本塁打とMLB月間最多本塁打記録を更新したばかり。5月8日の敵地ヤンキース戦では7回2/3で3安打1失点。2勝目を挙げた。「明日急に球種が増えるわけではないですし。とにかく今持っているものを、いかに使えるかだと思うので。相手がヤンキースだから、前回と大きく変えるということはないですし、逆に5月にやった時とは打線も全然違うので。先入観を持たずに、とにかく自分のボールを出すんだ、投げるんだ、という気持ちで投げたいなと思います」と前を向いていた左腕は、この日平地での18球に加えブルペンで力のこもった10球を投げて調整を終えた。
(木崎英夫 / Hideo Kizaki)