日本ハム対西武で日没コールドの珍事 球審も苦渋の決断「ここが限界と判断」

日没コールドを告げた森球審【画像:パーソル パ・リーグTV】
日没コールドを告げた森球審【画像:パーソル パ・リーグTV】

「雲が少しでも切れてくれれば、いけるところまでいこうと」

■西武 10-8 日本ハム(28日・釧路)

 西武が、まさかの日没コールド勝ちで2連勝を飾り、首位ソフトバンクとの差を2.5ゲームに詰めた。28日、釧路で行われた日本ハム戦。中村剛也が先制2ランなど1試合2発5打点の活躍などで2点をリードすると、8回表、森友哉がソロ本塁打を放った直後、審判団が集まって協議を行い、日没コールドとなった。

 この日の責任審判だった森球審。6回裏にはバックネット裏の記者席に電気を消すように依頼した。6回裏が終了時から審判員が何度か集まって協議を行っていた。この日の日没時刻は18時05分だったが、試合終了は16時21分。曇天により辺りが暗くなったこともあり、試合後、森球審は「暗くなってきたので、まだいけるか、まだいけるかと協議しながらいったのですが、ここが限界かなと」と説明した。

 さらに森球審は「全体像を見て。(森のホームランを見失った)西川の動きだけではなく、全体像を見て、ここが限界だと思った。どれがどうとかではない。(日没コールドは)僕自身初めて。判断は難しかった。雲が少しでも切れてくれれば、いけるところまでいこうと思っていた。地方球場なので、最後までと願いつつ、ここが限界と判断した」と語り、苦渋の決断であったことを語っていた。

(石川加奈子 / Kanako Ishikawa)

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