「キンブレルが教えてくれた」―快投ダルビッシュ、“新球”ナックルカーブで2奪三振
僚友キンブレルに握り教わる、試合前は投手コーチ、女房役とのランニングでリラックス
■カブス 5-2 メッツ(日本時間28日・ニューヨーク)
カブスのダルビッシュ有投手は27日(日本時間28日)、敵地メッツ戦に先発し、8回1失点7奪三振の好投で5勝目(6敗)を挙げた。日米通算2500奪三振を達成。5回に143打者ぶりの四球を与えたものの、終始メッツの打者を圧倒し、カブスを5-2の勝利に導いた。カブスの連敗は「3」でストップした。
MLB公式サイトのジョーダン・バスティアン記者はツイッターで、ダルビッシュが新球のナックルカーブを投げたと明かした。同記者は「ダルビッシュは今夜、ナックルカーブで三振を2つ奪ったと語った。ユウは『キンブレルが先週教えてくれたんだ』とも話した」とツイート。さらに「8回にマクニールから三振を奪ったナックルカーブだ。彼の通常のカーブより速い」と記した。
地元メディア「NBCスポーツ・シカゴ」は彼は突然新しい変化球を投げ、(MLB公式データ解析システム)スタットキャストを多少混乱させたと指摘。さらに、試合前のランニングでルーティンが変わったと報じた。数試合前から捕手のビクトル・カラティニと一緒に走るようになり、野球以外の話をしてリラックスするように心がけているという。前回登板からはトミー・ホトビー投手コーチがこれに加わったという。
ナックルカーブは前回登板のジャイアンツ戦で新たに投げ始めたようだ。左打者の多いジャイアンツ対策だったとみられ、ホトビー投手コーチは「今、彼は必要な時にそのボールを投げられると分かっている」と語った。
ダルビッシュの持ち球は「フォーシーム」「ツーシーム」「カットボール」「スプリット」「スライダー」「カーブ」だった。これに「ナックルカーブ」が加わり、「NBCスポーツ」は「(サインを出す)カラティニの指が足りなくなる」と指摘。さらに「打席に立って、どこにどの球種が来るのか予想することを想像してみよう。しかも、彼は現在、全球種でストライクを投げている」とダルビッシュの充実ぶりを称賛した。