阪神高山が“圧勝”でセ新人王 金本監督に感謝、来季は「全試合スタメン」
阪神の選手では9年ぶり、今永、戸柱らを抑えて「一生に一度」の受賞
2016年度のプロ野球年間表彰式「NPB AWARDS 2016」が28日、都内で行われ、阪神のドラフト1位ルーキー高山俊外野手が“圧勝”で新人王に輝いた。阪神からの選出は07年の上園啓史以来9年ぶり8人目。阪神の外野手としては01年の赤星憲広以来15年ぶり2人目となった。
明大時代に東京六大学野球のリーグ新記録となる通算131安打をマークし、鳴り物入りで阪神に加入。1年目から実力を発揮し、134試合出場で打率.275、8本塁打、65打点の好成績を残した。
坪井が保持していた阪神の新人選手のシーズン最多安打記録(135安打)を更新する136安打をマーク。13度の猛打賞も坪井(11度)を超え、球団新人記録に。長嶋茂雄氏が保持するNPBに記録の14度にあと「1」まで迫った。
高山は有効投票総数「269」のうち220票を獲得。22試合登板で防御率2.93と安定した投球を見せたDeNA・今永昇太投手(ドラフト1位)は、8勝(9敗)と勝ち星が伸びず、得票数は2位の32票だった。また、ドラフト4位の戸柱恭孝は、捕手としてチーム最多の110試合に先発出場も、盗塁阻止率2割はリーグ最低。捕逸もリーグ最多の8で、得票数は13票に終わった。
新人王受賞会見で、高山は「新人王というのは一生に一度しかもらえない賞だと思うので、そういう賞をいただいてすごく嬉しく思っています。もちろん家族はそうですけど、ここまで僕の野球人生に携わってくれた指導者、あと応援してくれたみなさんに感謝したいなと思います」と話した。また、受賞の要因を聞かれると「金本監督に本当に試合に使ってもらったところが一番かなと思います」と指揮官に感謝。最も印象に残る場面については開幕戦第1打席のプロ初ヒットを挙げ、来季へ向けて「全試合スタメンで出られるように、そこを目標にしていきたいと思います」と誓っていた。
【了】
フルカウント編集部●文 text by Full-Count