メジャー注目ランク2位 マー君の行き先を占うリアルな予想とは?

値段を気にするチームが彼を買うことはできない

 やはり“大本命”が落札するのか。ニューヨークの地元紙ニューズデイは、今オフのFA選手12人について、注目ランキング順に行き先を予想する記事を掲載した。日本一に輝いた楽天の田中将大(25)は、正式にはFAではないが、ロビンソン・カノに続く2番目に登場している。一部報道では、落札に1億ドルが必要との報道も出ているが、「リアルな予想」は果たしてどうなっているのか。他の選手とともに見ていこう。

 田中の項目では、交渉権を獲得するためには、ポスティング・システムで2年前のダルビッシュ有を凌ぐ史上最高額の落札額が必要だと説明。「プライスタグを気にするようなチームは彼を買うことはできない」としている。つまり、金に糸目をつけずに落札金額を出せる球団しか、交渉権を獲得できないというのだ。その上で、田中はヤンキースと6年6500万ドル(約64億1000万円)の契約を結ぶと予想されている。

 トップに登場するカノは、ドジャースが獲得に動かなければ、ともに必要とし合うのはヤンキースだという。カノ側は10年3億ドル(約296億円)を要求しているとされているが、ここではリアルな予想額を掲載。8年1億8800万ドル(約185億円)で残留になるとされている。マー君がヤンキースに入団すれば、このスーパースターは打撃とセカンド守備の両面で頼りになる存在だ。

 このほかには、レッドソックスの世界一に貢献したジャコビー・エルズベリーが3番目にランク。今季、メジャートップの52盗塁を記録し、ポストシーズンでも打率3割4分4厘と勝負強さを発揮した外野手は、ナショナルズと7年1億4000万ドル(約138億円)で契約に至るとされている。

リアル予想は的中するか?

 4位から6位までは、ヤンキースがリストアップしている選手だ。レッズの秋信守はメッツに6年1億500万ドル(約103億6000万円)で移籍すると予想。ライトとしてイチローの来季にも大きな影響を及ぼすと思われていたが、同じニューヨークでもメッツの名前が挙がっている。本拠地シティー・フィールドの近くには韓国人が多く住むこともあり、チケットの売り上げにも大きく貢献することになりそうだ。

 ブレーブスからFAとなる強打の捕手ブライアン・マッキャンは5年8000万ドル(約79億円)でレンジャーズ入りか。ダルビッシュ有の新たなパートナーとなりそうだ。さらに、こちらもイチローの去就に影響を与えると見られているカージナルスのカルロス・ベルトランは、2年3000万ドル(約29億円)でタイガース行きとされている。

 他には、レッドソックスの「ヒゲブーム」の火付け役となったマイク・ナポリは2年2800万ドル(約27億6000万円)で残留。薬物規定違反で今季途中から出場停止となったレンジャーズのネルソン・クルーズは、2年2400万ドル(約23億7000万円)でフィリーズに移籍。ヤンキースがリストに入れているレッドソックスのステファン・ドリューは、カージナルスが3年3400万ドル(約33億5000万円)で獲得するとなっている。

 ここには登場していない黒田博樹についても、ヤンキースが希望通り残留にこぎ着けられるか、注目が集まっている。「リアル予想」は本当に当たるだろうか。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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