DeNA今永に投手3冠の可能性 山崎は2年連続最多セーブ確実…どうなるセの投手タイトル争い

(左から)DeNA・山崎康晃、今永昇太、巨人・菅野智之【写真:荒川祐史、Getty Images】
(左から)DeNA・山崎康晃、今永昇太、巨人・菅野智之【写真:荒川祐史、Getty Images】

最多勝は三つ巴、奪三振王は今永と山口の争い

 2019年シーズンもあと1ヶ月。投手の主要タイトル争いについて見ていこう。

【セ・リーグ投手成績5傑】(8月30日時点)
○勝利数
1 今永昇太(De)12
1 山口俊(巨)12
3 菅野智之(巨)11
4 大瀬良大地(広)10
5 ジョンソン(広) 9
5 柳裕也(中) 9

 最多勝争いは激戦となっている。今永、山口、菅野がその座を争う。今永、山口がリードしているが、菅野は今月3勝1敗、防御率2.31と安定した投球をしている。2年連続沢村賞の実績もあり、ここから2人を追い抜いての逆転タイトル獲得は大いにあるだろう。両チームは優勝争いを展開しており、気が抜けない試合が続く。広島の大瀬良は8月に調子を崩し、厳しくなっている。

○奪三振
1 今永昇太(De)155
2 山口俊(巨)153
3 大野雄大(中)125
4 柳裕也(中)120
5 大瀬良大地(広)118

 こちらも今永、山口の争い。山口は8月初旬に戦線離脱したが中旬に復帰した。このタイトルも優勝争いの中で展開される。現時点では形勢はほぼ互角だろう。

○防御率
1 今永昇太(De)2.38
2 ジョンソン(広)2.66
3 大野雄大(中)2.72
4 山口俊(巨)2.84
5 西勇輝(神)3.12

 今永がリードしている。今永は6、7月に調子を落としたが8月に再び安定した投球を見せている。ジョンソンも好投が続くが、今のところは今永が優位だ。ただ、防御率は大炎上すれば一気に数字が跳ね上がるので、予断を許さない。

○セーブ数
1 山崎康晃(De)29
2 ドリス(神)19
3 中川皓太(巨)16
4 鈴木博志(中)14
5 石山泰稚(ヤ)10

 山崎の2年連続でのタイトル獲得が確定的。阪神ドリスは調子を落とし、クローザーの座を藤川に明け渡しているため、今後、数字が伸びる可能性は低い。山崎はDeNAが逆転優勝すれば、MVPの可能性もあるだろう。

○ホールドポイント
1 ジョンソン(神)38
1 ロドリゲス(中)38
3 エスコバー(De)34
4 藤川球児(神)26
4 三嶋一輝(De)26

 最優秀中継ぎ投手のタイトルはホールドポイント(ホールド数+救援勝利数)で争われる。ジョンソンは36ホールド+2勝、防御率1.10。ロドリゲスも36ホールド+2勝、防御率1.86。どちらもセットアッパーとして優秀な成績を残している。互角の争いだ。エスコバーは30ホールド+4勝、防御率2.86となっている。

(広尾晃 / Koh Hiroo)

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